日本の自動車業界を引っ張ってきたトヨタは、国内で圧倒的なシェアを誇るのはもちろん、海外からも支持を受けるメーカーです。中古車市場の中でもとりわけ人気のあるランドクルーザーは、長きにわたってその座に君臨し続けています。今回は中古車市場には欠かせないランドクルーザーについてご紹介します。
あらゆる場所で活躍する車
ランドクルーザーは当初軍用車として設計された車でした。自衛隊の前身である警察予備隊の公用車として試作されたのが「トヨタジープBJ型」です。通称「トヨタ・ジープ」と呼ばれた車は、「トヨタBJ」と名前を改め、1954年6月に「トヨタ・ランドクルーザー(20系)」という名称に変わりました。
その後、ランドクルーザーは時代の流れにそって進化します。海外に向けて販売された40系のランドクルーザーは、高い人気を集めました。1984年に登場する70系も同様に人気を博し、2014年には国内向けに記念限定車が発売されたほどです。
1967年にはステーションワゴンタイプの50型ランドクルーザーが世に生み出され、今では150系プラドと200系の2モデルが国内で販売されています。
2018年の日本自動車販売協会連合会の新車販売ランキングでは、2万9416台の販売で登録車では31位という結果を残しました。ライバル車種だった日産「サファリ」は10年以上前に姿を消している中、ランドクルーザーはラージサイズの国産本格4WDモデルで残っている貴重な車です。
ランドクルーザーが中古車価格相場で下がりにくい理由
現在、ランドクルーザーは世界100か国以上で使われているため、中古車価格相場で下がりにくい車です。
耐久性に優れている
人気の理由の一つとして挙げられるのが「耐久性」です。ランドクルーザーの開発責任者である小鑓貞嘉氏は「ランドクルーザーは地球上最後に残るクルマであると認識して開発に臨むべし!」と、過去のインタビューで語っています。
そもそも日本車は丈夫というイメージに加え、ランドクルーザーは信頼性と耐久性にとりわけ力を入れて作られた車だけあって、悪路の走破性も極めて高いのです。
ただし、どんなに耐久性に優れているとはいえ、メンテナンス無しでいつまでも走れるわけではありません。エンジンや駆動系の消耗品を定期的な交換は必要です。そのため、トヨタはランドクルーザーの部品を大幅に長い期間生産してストックしています。
世界中で絶大な人気を誇る
日本の中古車は、舗装されたアスファルトで走っているため車の傷みが少ない状態です。車を大切に乗る人が多いため、中古車とはいえ、綺麗な状態で手に入れられることから絶大な人気を誇っています。最近は耐久性とSUVの静粛性を両立させたランドクルーザープラドが人気を博しています。