脱炭素に向けてEV(電気自動車)の開発が活発です。すでに乗られている方もいるのではないでしょうか。
現在、発売されているEVも高い静寂性とモーター駆動ならではの走りの良さが評価されつつあります。
世界初の量産電気自動車の日産リーフが発売されたのが2010年なので、中古車市場にも中古のEVが見られるようになりました。
新車で購入するよりもリーズナブルな価格がつけられたEVには興味を持つかもしれませんが、中古のEVがどのようなものか知っていないと、悲惨な将来が待っていますよ。
バッテリーの劣化
中古EVを購入する際、一番気になるのが駆動用バッテリーの劣化状況です。
新車時には大容量の駆動用バッテリーを積んだEVであっても、劣化が進むと容量の低下が発生し、本来の航続距離で走ることが難しくなります。
車種によってはメーター上でバッテリー容量をチェックできるものもあれば、専用の診断気が必要なものまでさまざまです。
ディーラーであれば新車保証の継承や中古車保証が存在するケースも多いですが、個人経営の販売業者だと駆動用バッテリーの保証がなかったりします。
保証がないと故障してしまった場合、修理費用はすべて自己負担なので注意したいところです。
補助金の対象外
中古なので新車に比べて安く購入できるといっても、ガソリン車に比べて割高だったりします。
新車の場合、環境対策の目的から、国や自治体がEVの購入に補助金を出してくれるのですが、これは新車のみです。
ただし、補助金を差し引いた新車価格と比べても、中古のほうが割安になっている場合もありますので注意してください。
また、税制優遇については中古でも対象となりますので覚えておくといいでしょう。
出先で充電できない恐れ
出先で急速充電器を使う場合、何らかの会員カードが必要です。ディーラーで購入した場合、スムーズに入会手続きできますが、そうでない場合、自分で入会手続きをしなければなりません。
一部ではその場で入会できるものもありますが、中古のEV購入時は入会の手続きを忘れないようにしましょう。
最新機能が搭載されていない
日本市場におけるEVの歴史自体が10年ほどなので、基本性能においては中古であっても大きな差はあまりありません。
しかし、自動ブレーキシステムといった安全システム、年式によって性能に差があったりします。
日産リーフの場合、2015年に自動ブレーキを含む運転支援システム「エマージェンシーブレーキ」が搭載されるようになりました。最新機能を利用したい場合、中古EVの年式には注意しましょう。