中古車を手に入れる有益な方法の一つとして認知されるようになったオークション。さまざまなオークションを利用して仕入れているバイヤーはたくさんいます。今回はオークションの種類についてご紹介します。
個人向けオークション
参加条件がないので、一般の方でも気軽に利用できるのが大きな特徴です。ヤフオク!のような代表的なオークションを利用し、車を落札します。車を入札する際、手数料が高いケースもありますが、大半はさほど大きな金額ではありません。
一連の流れとしては、まずオークションサイトから欲しい車を見つけます。それを上手く落札できたら出品者と輸送手順を相談しましょう。入金時にはシステム利用料をはじめ、車の輸送費や代金の振込手数料を負担します。落札者が入金を確認したら納車となります。車・自賠責保険の名義変更と任意保険は必要に応じて手続きしましょう。
オート(AA)オークション
正式な参加資格を持った中古車業者だけが参加できるオークションです。そのため、原則一般の方は入場できません。中古車買取業者が車を出品し、中古車を販売する業者・バイヤーが落札します。
オートオークションは北海道から沖縄まで全国で数多く開催されています。会場に来場できない場合は、インターネットを通じて車両情報を閲覧することが可能。今では出品車両の半数以上が会場に出向いていない会員が落札するほど、インターネットでの落札が主流になっています。
参加資格を取得するには、売上実績をはじめ、1年以上の店舗実績や保証金、不動産を所有する連帯保証人など、さまざまな条件が必要になります。審査基準が大変厳しいため、参加資格を取得するだけでも困難を極めるかもしれません。
もし、オートオークションを個人で利用する場合は、オークションに参加してくれる代行業者を選ぶのが得策です。代行業者が決まったら代行手数料や入札料を支払いましょう。支払い後は代行業者が提示した出品票や、車の画像を確認しながら入札する車を選定します。
ちなみにこの出品票には、キズや凹みの情報だけでなく、修復・事故歴、メーター戻しの有無などの詳細が記載されています。参加資格を持った正会員のみ知り得る貴重な情報が記載されているので、この情報のみで良質な車を選定できるのです。
落札できたら、車の代金や落札料、輸送費の支払いが必要です。代行業者が入金を確認した後は、車と名義変更が完了した書類が届きます。
中古車オークションを利用するメリット
最大のメリットは、かなり安い価格で中古車を手に入れられることです。中古車販売店で扱う車は広告や人件費が上乗せされているため、オークションで購入するよりも価格が少し高めに設定されています。
また、珍しい車が見つかりやすいのもオークションならではの魅力です。希少・期間限定のモデルは流通量が少なく、地域密着型の販売店では売れ残るケースがあるため、査定額が低くなる可能性があります。オートオークションで出品されている車の台数は、全国で数万~数十万台と言われているため、希望条件に適した車が手に入る確率が高いのもメリットとして挙げられます。